検査で見つかる腰痛の本当の原因――なぜ「痛いところ」だけを見ても治らないのか
「腰が痛いから腰をマッサージ」
「腰のレントゲンで異常なし」
それでも腰痛が治らない——。
その理由のひとつは、腰だけを見ても原因が見つからないからです。
腰痛は、骨盤・胸椎・頭・内臓・呼吸など、さまざまな要素が重なって起きる症状です。
だからこそ、当院では腰だけでなく全身をチェックする検査を行い、
「痛みを生み出す環境」を見極めたうえで施術を進めています。
■腰痛の原因は「腰」では見つからない
レントゲンやMRIで異常がなくても、腰が痛い方はたくさんいます。
それは、症状のある場所=原因ではないことが多いからです。
- 腰が痛い → でも原因は胸椎や骨盤の動きかもしれない
- 腰が張っている → 実は呼吸が浅く、横隔膜が硬くなっているだけかもしれない
- 腰に違和感 → お腹の内臓疲労が関係していることもある
当院の検査では、腰だけでなく、負担が集中している場所を探します。
■問診で見つける「生活習慣のサイン」
検査の前に、まずはじっくりお話を伺います。
- どんなときに痛むのか
- どんな姿勢がつらいか
- お仕事や生活習慣でよくしている動作
- 睡眠・ストレス・食生活の影響
腰に負担がたまる原因は、日常の中に隠れていることが多いんです。
この時間で、施術だけでは見えないヒントがたくさん見つかります。
■可動域検査:どこが動いていないかを探す
次に、体の動きを一緒にチェックします。
- 腰の動きはスムーズか?
- 胸椎(背中)や股関節はしっかり動けているか?
- 骨盤は安定しているか?
大切なのは、**「どこが硬いか」より「どこがサボっているか」**を見つけることです。
本来動くべき場所が動かないと、腰が代わりに頑張ってしまい、負担が集中します。
■内臓と呼吸のチェック
お腹の疲れや呼吸の浅さも腰痛に大きく影響します。
- 内臓の働きが落ちていると、体が守ろうとして腰の筋肉を固めやすい
- 呼吸が浅いと横隔膜が硬くなり、腰椎の動きが制限される
- 胸やお腹が十分に動かないと、腰にしわ寄せが来る
お腹まわりや呼吸の状態を整えると、腰まわりの緊張がゆるむ方も多いです。
■頭(頭蓋)と神経の緊張を見る
頭の動きや神経系の働きも、腰痛に関係します。
- 頭蓋が硬いと脳脊髄液の流れが滞りやすく、背骨全体がこわばる
- 神経系が過敏になると、筋肉も必要以上に緊張する
こうした「見えないストレス」が腰の痛みを長引かせていることもあります。
■検査でわかることと施術の流れ
検査でわかるのは、**「腰が悪い」ではなく「なぜ腰に負担が集まっているのか」**です。
原因がわかると、施術の方針が明確になり、ムダなく回復を進めることができます。
当院では、検査 → 施術 → 再チェックの流れで進めます。
体の反応を一緒に確認しながら、その人に合わせた回復プランを立てていきます。
■まとめ:原因を見つけることが、改善の第一歩
- 腰痛は「腰だけの問題」ではないことが多い
- 原因を見つけるためには、腰ではなく全身をチェックすることが大切
- 検査で得た情報をもとに、最短ルートで回復プランを立てられる
腰を見ているようで、実は全身を見ている。
これが、腰痛を繰り返さないための第一歩です。
次回予告:第5回「腰痛を繰り返さないためのセルフケア」
次回は、腰痛を予防し、再発しにくい体をつくるためのセルフケア方法をご紹介します。
「何をすればいいのか」「何をやめたほうがいいのか」をわかりやすく解説します。
腰痛は「腰だけの問題」ではありません。
骨盤・胸椎・頭蓋・内臓・呼吸など、全身のつながりを整えることで、痛みを繰り返しにくい体へ。
「自分の腰痛の原因を知りたい」「本気で改善したい」という方は、
ぜひLINEからお気軽にご相談ください。
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