認識する力とは? 〜小さなサインに気づく感度を高める方法〜
こんにちは。整体サロン コウノトリの関です。
これまでの記事では、
- 自然治癒力とは、自分で治ろうとする力であること
- 症状は、体が出してくれる「サイン」であること
をお伝えしてきました。
では、その“サイン”にどれだけ早く気づけるか?
ここに深く関わってくるのが、今回のテーマである「認識する力」です。
認識する力=小さなズレに気づく
「最近ちょっと疲れが取れにくいな」
「頭が重い感じがする」
「なんとなく集中できない」
「胃が張っている気がする」
「息が浅い気がする」
こういった感覚は、体が出している“はじまりのサイン”です。
認識する力とは、これらの微細な変化にいち早く気づく感性のこと。
この力が高ければ、不調が大きくなる前に生活を調整でき、
自然治癒力による回復が十分に働きます。
逆にこの力が鈍っていると、不調は静かに進行し、
気づいたときには慢性化していた…ということになりかねません。
なぜ現代人は“気づけなくなっている”のか?
本来、私たちの体には「なんかおかしいな」と気づく感覚が備わっています。
でも現代社会では、以下のような要因でこの感覚が鈍ってしまいがちです。
- 常に情報に囲まれて、感覚よりも思考が優位
- スマホ・パソコンによる視覚と脳への過刺激
- 忙しさの中で「自分の感覚に意識を向ける時間」がない
- 不調を「気のせい」「年のせい」として無視してしまう
- 子どもの頃から「我慢する」「頑張る」が習慣になっている
こうした背景により、小さなサインが無視され、蓄積されていく。
その結果、気づいたときには「自分ではどうにもならない状態」になっている方がとても多いのです。
認識する力が高まると、どうなるか?
認識する力が高まると、以下のような良い変化が起き始めます。
- 疲れや不調を未然に察知できる
- 睡眠や休息の質が変わってくる
- 無理をする前に「やめておこう」と選べる
- 体の声に従うことが当たり前になる
- 施術やケアの効果がより実感しやすくなる
これはつまり、「治る前の調整ができる体」になっていくということ。
▶ 症状が出る前に整える。自然に戻るためのセルフケア習慣
▶ 自然治癒力が発揮されるには「環境」がすべて
認識する力を高めるにはどうすればいい?
ここからは、実際に「認識する力を高める」ための具体的な方法をご紹介します。
① 感覚に意識を向ける時間をつくる
- 朝起きたとき、「今日の体はどう?」と問いかける
- 夜寝る前に、「今日、自分に無理させなかったかな?」と振り返る
- 歩いているとき、肩の力が入っていないか気にしてみる
ポイントは、”評価ではなく“感じること”です。
② 深呼吸で“内側の状態”に気づく
呼吸は、体と心の状態を映し出します。
- 呼吸が浅い → 緊張している
- 呼吸が止まっている → 集中やストレスがかかっている
- 吸う息が強くて吐けない → 交感神経優位になっている
一日1回でもいいので、「自分の呼吸」に意識を向けてみてください。
それだけで、内側に目を向ける回路が開いていきます。
③ 五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を意識する時間をもつ
認識力を高めるには、五感を使う経験がとても有効です。
- 目を閉じて、音に集中する
- 手の温度や質感を感じながらお茶を飲む
- 散歩中に風の肌触りや匂いを感じる
スマホやテレビを見ながらの「ながら時間」ではなく、
“ただ感じる”ためだけの時間を、ぜひつくってみてください。
「わかっていたけど放置した」は、もうやめよう
施術をしていてよく聞くのがこの言葉です。
「本当は、もっと前からわかってたんです」
「でも大丈夫かなと思って、ずっと我慢してました」
その“わかっていた”ことに気づいていたということは、
認識する力はちゃんと働いているということなんです。
あとは、その声を受け取り、行動に移すだけ。
- 休む
- 食べすぎない
- ゆるめる
- 誰かに相談する
- ケアを受ける
この“少しの選択”が、未来の大きな差になります。
まとめ|気づける人は、回復が早い
体にとって一番の薬は、「早めに気づいて、無理をしないこと」。
- 大きな症状になる前に
- 慢性化する前に
- 病名がつく前に
「なんかおかしいな」と感じた時点で、すでに回復は始まっています。
認識する力は、誰にでも備わっている感覚です。
眠っているだけで、なくなってはいません。
ぜひ今日から、小さなサインに耳を傾けてみてください。
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