感情の起伏が激しいのは、神経の波かもしれません~イライラ・落ち込み・不安の裏にある「神経の波」を見つめる~
■ 「気分屋」と言われてつらかったことはありませんか?
「急に怒りっぽくなるよね」
「さっきまで元気だったのに、なんで?」
「気分のムラがある人だよね」——
そんなふうに言われて、ショックを受けたことはありませんか?
誰よりも気を遣っているのに、
うまく人と関われない。
わけもなく不安になったり、涙が出てしまったりする。
でもそれを「甘え」と見られてしまう。
今回は、そんな**「感情の起伏の激しさ」**を、ポリヴェーガル理論の視点からやさしく読み解いていきます。
■ 感情のブレは、神経のブレ
感情は「心」から生まれると思われがちですが、
実はその多くは身体と神経の状態の“結果”として出ていると考えられます。
たとえば、
- 交感神経が高ぶっている → イライラ・焦り・緊張
- 背側迷走神経が優位になる → 無気力・落ち込み・空虚感
こうした神経の“波”が、そのまま気分の波として現れるのです。
■ 「私は怒りっぽい人」ではなく、「今、神経が戦ってる」
ポリヴェーガル理論では、自律神経の反応は3つに分類されます。
神経モード | 代表的な感情 | 身体反応 |
---|---|---|
腹側迷走神経(安心) | 安心・信頼・穏やかさ | 呼吸が深く、顔色がやわらかい |
交感神経(闘争・逃走) | イライラ・不安・焦り | 身体がこわばる、呼吸が浅い |
背側迷走神経(フリーズ) | 無感情・絶望・空虚感 | 動けない、感覚が鈍る |
つまり、怒りや不安が出ているときは、
「あなたが怒りっぽい人だから」ではなく、
**“あなたの神経がそう反応している状態”**とも言えるのです。
■ イライラ→脱力の繰り返しは「交感→背側」のサイクル
1日を振り返ってみてください。
- 午前中はなんとか頑張れている
- 昼すぎるとイライラしてきて、疲れがどっと出る
- 帰宅すると無気力で動けなくなる
このパターン、実は神経の波で説明できます。
- 頑張って動いている(交感神経)
- 限界がきて急に電源が落ちる(背側迷走神経)
- 翌日また無理に動く(交感神経)…の繰り返し
このような神経のブレのサイクルを無意識に繰り返している人が、とても多いのです。
■ なぜ感情の波が激しくなるのか?
理由のひとつは、「安心」の神経(腹側迷走神経)が働きにくくなっていること。
現代人は、
- 忙しい
- SNSや人間関係で常に緊張
- 睡眠不足や栄養の偏り
- 子育て・仕事・介護など責任が多い
などの影響で、安心モードに切り替える時間がほとんど持てていません。
その結果、
- 安心→イライラ(交感)→フリーズ(背側)→またイライラ…
というブレやすい神経パターンに陥ってしまうのです。
■ 大切なのは「切り替えの幅」を取り戻すこと
感情の波があるのは、決して悪いことではありません。
むしろ健康な神経は、波のようにゆらぎながら調整しています。
問題なのは、「ひとつのモードに長く留まりすぎる」こと。
それが感情の暴走やブレを生みます。
だからこそ、日常に「安心モードへの切り替えの時間」をつくることが必要です。
■ 神経のスイッチを入れ替えるセルフケア(再紹介)
ポリヴェーガル理論でも推奨される神経調整法として、
横隔膜を使った深い呼吸があります。
■ 横隔膜リリース(呼吸のセルフケア)
- 肋骨のふくらみに手を当て、深く吸い、長く吐く
- 吐くときに、胸やお腹がゆるむのを感じる
- 5回ほど繰り返します
ポイントは、「呼吸がゆっくり=安心」と神経に教えてあげること。
神経の切り替えがスムーズになり、感情のブレも穏やかになっていきます。
■ 当サロンでできるサポート
整体サロンコウノトリでは、
こうした神経の波を整えることを目的にした整体を行っています。
- 優しいタッチで神経の興奮を落ち着かせる
- 呼吸と連動した施術で横隔膜をゆるめる
- 体の中心(内臓や頭部)の緊張をやわらげる
- 「安心しても大丈夫」と身体に思い出させる
というプロセスを通じて、感情のブレを生む土台を整えていきます。
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■ 次回予告:自覚のない“仮面うつ”とは?
- 「うつっぽさ」はないけれど、なぜか元気が出ない
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そんな“自覚のないうつ”の特徴と、
神経のフリーズとの関係について次回詳しくお伝えします。