イライラしやすい・落ち込みやすいのは“気のせい”じゃない 〜感情の波と身体の深い関係〜
■ はじめに 〜なぜこんなに感情が揺れるのか〜
「ちょっとしたことでイライラしてしまう」
「急に落ち込んで、何も手につかなくなる」
「ホルモンのせい?それとも自分が未熟なだけ…?」
そんなふうに、自分の感情の波に振り回されて、自己嫌悪に陥ってしまった経験はありませんか?
けれど実は、それは**“気持ちの問題”ではなく、“身体の反応”**なのかもしれません。
■ 感情のゆらぎは「神経のゆらぎ」
人の感情は、意志や考え方だけで生まれるものではありません。
その背景には、「神経の状態」=自律神経のバランスが密接に関わっています。
たとえば、心身が緊張モード(交感神経優位)にあると、外からの刺激に敏感に反応してしまいます。
- 些細な言葉に傷つく
- 物音に驚く
- わけもなくイライラがこみ上げる
- 誰かに会った後、ぐったりと疲れる
これらはすべて、「神経が“安心・安全”を感じられていない状態」のサインです。
■ 感情は、環境や身体への“反応”
怒りや悲しみ、イライラや無気力といった感情は、
**「今、身体がどのような状態にあるか」**によって変わります。
疲れていたり、睡眠が浅かったり、呼吸が浅くなっていたり、
ホルモンバランスが乱れていたりすると、心も不安定になります。
これはあなたが弱いからでも、性格が悪いからでもありません。
神経が「今、安心できない」と判断しているからこそ、過敏な反応が出るのです。
■ 感情にアプローチするなら、まず身体から
よく「感情をコントロールしよう」と言いますが、
それはまるで、揺れる舟の上で静かに立っていようとするようなもの。
大切なのは、揺れを生む“波”を落ち着けること=身体の土台を整えることです。
当サロンに来られる方の中には、次のようなお悩みをお持ちの方も多くいます。
- 子どもや夫に対して、つい感情的になってしまう
- 休みの日に限って、気力が出ず動けない
- 頭ではわかっているのに、感情のブレーキが効かない
これらの背景には、「身体の緊張状態」が長く続いていることがあります。
■ 呼吸と感情は、実はつながっている
たとえば、あなたが緊張しているとき。
呼吸はどうなっているでしょうか?
きっと、浅くて速く、胸の上の方だけで息をしているのではないでしょうか。
反対に、安心しているときは?
呼吸は深くゆっくりで、自然とお腹まで空気が入るようになります。
呼吸の深さは、自律神経のバランスをそのまま反映しています。
とくに、横隔膜という筋肉の動きは、「緊張」から「安心」へのスイッチに関わっています。
■ セルフケア紹介:横隔膜を柔らかく保つ呼吸法
今回は、そんな横隔膜をやさしく動かし、呼吸を深めるセルフケアをご紹介します。
◎安心の呼吸ケア
- 仰向けになり、両手をみぞおちの下(おへその少し上)に当てます
- 口をゆるめて、鼻から自然に息を吸い込みます
- 吐くときは、長く細く「ふ〜〜っ」と音が出るくらいに
- 息を吐くたびに、手の下のお腹がふわっと沈むのを感じてください
- これを10回ほど繰り返します
力を入れる必要はありません。
「息が通るのを見守る」くらいの感覚で十分です。
この呼吸を毎日少しでも続けることで、
神経は「安心しても大丈夫なんだ」と少しずつ学習していきます。
■ 整体で“感情の回復”をサポートする
当サロンでは、姿勢・内臓・頭の緊張を整えながら、
呼吸が自然に深まっていくような施術を行っています。
「イライラが落ち着いた」
「呼吸が楽になったら、不安も軽くなった」
「涙が出るほど、安心できた」
そんな感想を多くいただいています。
感情の揺れを整えるには、カウンセリングや話し合いも大切ですが、
それ以上に、“安心できる身体”という土台が欠かせません。
■ 感情は、身体からのサイン
あなたが感じているイライラや落ち込みは、
本来のあなたの性格ではなく、**“助けを求めている身体の声”**かもしれません。
- 朝からなんとなく不安
- 突然、涙が出る
- 気持ちの切り替えがうまくいかない
そんなときは、まず「ちゃんと息ができているかな?」と、身体に問いかけてみてください。
■ ご相談はこちらから
もしあなたが、感情の波や不調に悩んでいたら
ご自身のペースで、気軽にご相談ください。
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(個別返信あり・予約の強制はありません)