「インポテンツは性の問題ではない ― 自律神経と血流から考える」
インポテンツ(ED)とは?
― 男性不妊の原因にもなる“身体からのサイン” ―
インポテンツ(ED:勃起障害)は、
男性不妊の原因の一つとして知られています。
ただし、単に「性機能の問題」として切り離して考えるよりも、
身体全体の状態を映し出すサインとして捉えることが、とても大切だと私は考えています。
インポテンツはどんな状態?
インポテンツには、次のような状態が含まれます。
- 勃起しない
- 勃起しても途中で萎えてしまう
- 朝立ちが明らかに減っている
これらは一時的なものではなく、
身体のコンディションが落ちてきているサインとして現れることが少なくありません。
インポテンツが起こる主な原因
① 自律神経の乱れ
勃起は、意思で起こすものではなく、
副交感神経が優位になることで自然に起こる反応です。
慢性的な緊張やストレスが続くと、
交感神経優位の状態が常態化し、
切り替えがうまくできなくなります。
② 血流の低下
勃起は「血流現象」です。
- 骨盤周囲
- 下腹部
- 内臓や下半身
これらの血流が悪くなると、
物理的に勃起が維持できなくなります。
③ 生殖能力は“後回し”にされやすい
人の身体は、
生きるために必要な機能を最優先で守ります。
そのため、
- 疲労
- ストレス
- 栄養不足
- 自律神経の乱れ
が続くと、
生殖機能は真っ先に「切られやすい」領域になります。
これは異常ではなく、
身体としてはとても合理的な反応です。
インポテンツ改善の考え方
大切なのは、
「性機能だけを何とかしよう」としないことです。
ポイントは3つ
- 自律神経の切り替えを取り戻す
- 身体全体の機能を底上げする
- 下半身の血流を改善する
これらはすべて、
身体の土台を整えることにつながります。
整体的にみた具体的な改善ポイント
● 脊柱の可動性を正常に
背骨は、自律神経の通り道です。
- 動きが硬い
- 同じところばかり固まっている
この状態では、
神経の働きもスムーズにいきません。
● 内臓下垂の改善
内臓が下がると、
- 下腹部の圧迫
- 血流・体液循環の低下
- 骨盤内環境の悪化
が起こりやすくなります。
● 骨盤を含む下半身の可動性を正常に
骨盤・股関節・下肢の動きは、
体液(血液・リンパ・間質液)の循環と深く関係します。
滞りが改善されることで、
自然と下半身の機能も回復しやすくなります。
生活習慣・精神的ストレスも重要
インポテンツの背景には、
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
- 過度な仕事ストレス
- 人間関係・パートナーとの関係性
といった要因が重なっていることも多くあります。
そのため、
- 生活習慣の見直し
- ストレスを減らす工夫
- パートナーとの関係性を整える
こうした視点も欠かせません。
本当に大切なのは「左右されない体づくり」
外的なストレスをゼロにすることはできません。
だからこそ重要なのは、
多少のストレスや環境変化があっても崩れにくい体をつくること。
これが、
結果的に性機能・生殖機能を守ることにつながります。
自宅でできるセルフケア
● 散歩
骨盤周りを自然に動かし、
体液循環を促します。
● 腹部の手当て
お腹に手を当てて、
ゆっくり呼吸するだけでも構いません。
内臓下垂の改善、リラックスに効果的です。
● 骨盤をひねりながら深呼吸
骨盤・腰回りの緊張をゆるめ、
自律神経の切り替えを助けます。
● 骨盤タオルブロック
タオルを丸めて骨盤の下に入れ、
仰向けでリラックス。
脊柱の自然なカーブを取り戻す助けになります。
まずは医療機関へ
大前提として、
まずは病院で検査を受けてください。
- 明確な原因がある場合
- 医学的治療が必要な場合
もあります。
そのうえで、
- 原因がはっきりしない
- 薬では改善しない
- 根本的に体を整えたい
そう感じたときには、
今回ご紹介したセルフケアを試してみてください。
それでも改善しないなら
それでも変化が感じられない場合は、
一人で抱え込まず、私に任せてください。
整体サロン コウノトリでは、
症状だけを見るのではなく、
**「なぜその状態になっているのか」**を身体全体から読み解き、
土台から整えるサポートを行っています。
「どこも悪くない。でも、つらい。」
そんな状態こそ、身体からの大切なサインかもしれません。
症状だけでなく、
「なぜそうなっているのか」を身体全体から一緒に見ていきます。
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