「なぜ、休日に限って動けなくなるのか?」〜緊張がゆるむと“フリーズ”する身体のメカニズム〜
■ はじめに:休みの日こそ、しんどくなる不思議
「仕事のある平日はなんとか動けるのに、休みになると一日中横になっている」
「予定がない休日は、身体も心も重くて動けない」
「家族と過ごす時間を楽しみたいのに、疲れてそれどころじゃない…」
このようなご相談をいただくことがあります。
一見すると「サボっているだけ」「やる気の問題」のように思われがちですが、
これは実は、身体が「フリーズモード」に入っているサインかもしれません。
■ 緊張が抜けたあとに動けなくなる理由
人は強いストレスや緊張状態の中でも、意外と動けてしまうものです。
なぜなら、交感神経が優位になって「がんばるモード」に切り替わっているからです。
ところが、休みに入ってその緊張がゆるむと、
今まで抑えていた疲労や不調が一気に表に出てきます。
それがいわゆる“フリーズ反応”。
自律神経の働きのひとつで、「安全だけど、エネルギーが使えない」**という状態です。
■ フリーズとは何か?簡単にいうと…
- 闘う(fight)
- 逃げる(flight)
- 凍りつく(freeze)
この3つは、人が危機に直面したときの本能的な反応です。
「凍りつき」は、身体を守るために一時的に機能を止めてしまう状態。
たとえば…
- 頭が働かない
- 身体が鉛のように重い
- 食欲がないのに無理に食べる
- やる気もないけど、不安でもある
- 誰にも会いたくないけど、一人もつらい
こうした状態が、休日になると一気に出てくる方は、
平日ずっと“がんばる神経”をフル稼働させている可能性が高いです。
■ がんばって動けることが、必ずしも“元気”とは限らない
「平日は仕事も家事もこなせてるのに、なんで休みだけ動けないの?」
「やることがないと、急に無気力になる」
これは、自分でも説明がつかず苦しくなるところですが、
“緊張”によって無理やり動けているだけのことも多いのです。
そして、その状態が続くと、
いずれ平日も動けなくなってしまうこともあります。
■ 身体が「休んで」と教えてくれている
休日に動けなくなるのは、身体が「そろそろ回復が必要だよ」と教えてくれているサインです。
この段階でしっかり整えておくことが、
将来的な“うつ状態”や自律神経失調の予防にもなります。
■ フリーズモードから脱出するヒント
フリーズ状態からすぐにシャキッとするのは逆効果です。
大切なのは、「安心」と「少しの刺激」を身体に与えること。
そこでおすすめしたいのが、呼吸を深めること+触れること。
■ セルフケア:横隔膜をほぐして、神経のスイッチを切り替える
休日の朝、ベッドの中でできる簡単ケアをご紹介します。
◎目覚めの安心呼吸ケア
- 仰向けのまま、両手をみぞおちの下に当てます
- 鼻から息を吸い、口からゆっくり吐き出します
- お腹がふわっと上下するのを感じてみてください
- 無理に深く吸おうとせず、触れている手に集中してみてください
- 3〜5分ほど、ぼんやりしたままで大丈夫です
呼吸が通り始めると、神経が「安全」と判断し、
徐々にフリーズ状態から切り替わりやすくなります。
■ 整体で神経の切り替えをサポート
当サロンでは、緊張でかたまった神経や内臓、頭部の調整を行い、
無理なく「安心モード」に入っていける施術をしています。
「何もしてないのに涙が出た」
「気づいたら呼吸が深くなっていた」
「身体が“ここで安心していいよ”って言ってくれた気がした」
そんなお声をいただくこともあります。
■ 休日に動けないあなたへ
それはあなたの意志が弱いのではなく、
**神経がずっと頑張ってきた“証”**です。
まずはそのことを、身体ごと認めてあげてください。
そして、焦らず、安心できる小さなステップを日々重ねていきましょう。
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「休日になると動けない」
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